― 地域の川と水産資源を守る取り組みを確認 ―
2026年2月22日、由利本荘市川西の西滝沢水辺プラザにおいて子吉川水系漁業協同組合 第63回通常総代会が開催されました。
総代会とは
総代会は、漁業協同組合の重要事項を決定する会議で、各地区から選出された総代が出席し、事業報告や決算、次年度の事業計画などについて審議を行います。
会場には各地区から選出された総代や関係者など約80名が出席し、事業報告や今後の事業計画について審議が行われました。
議事







総代会は、漁業協同組合の重要事項を決定する会議で、各地区から選出された総代が出席し、事業報告や決算、次年度の事業計画などについて審議を行います。
議長選出の後、議案審議に入り
・令和7年度事業報告・令和7年度決算
令和7年度 事業活動の概要
子吉川の水産資源と河川環境を守る取り組み
子吉川水系漁業協同組合では、河川の水産資源を守り、地域の川を次世代に引き継ぐため、さまざまな活動を行っています。
令和7年度も、増殖事業や河川管理、被害対策などの取り組みを継続しました。
稚魚放流による資源維持
子吉川では、アユやヤマメ、イワナなどの魚類資源を維持するため、毎年稚魚の放流を行っています。
放流は
• 河川資源の回復
• 漁業資源の維持
• 遊漁環境の確保
を目的として行われています。
しかし近年は、
• 夏の渇水
• 集中豪雨による増水
• 水温上昇
など河川環境の変化が大きく、放流した魚が必ずしも釣果に結びつかない年も見られるようになっています。
自然条件の影響を受けやすい内水面漁業において、資源管理の難しさが課題となっています。
河川巡視と漁場管理
子吉川では、漁業資源の保護と適正な河川利用を確保するため、河川巡視を行っています。
巡視では
• 違反漁業の防止
• 遊漁券の確認
• 河川利用ルールの周知
などが行われています。
河川は多くの人が利用する公共の場でもあるため、秩序ある利用を維持するための重要な活動となっています。
カワウ被害対策
近年、内水面漁業で問題となっているのが カワウによる魚類の食害です。
子吉川流域でも被害が確認されており、被害防止のための取り組みが行われています。
令和7年度は
カワウの繁殖抑制を目的として、巣へのドライアイス投入による対策事業が実施されました。
これは、カワウの卵を孵化させないことで個体数の増加を抑制する取り組みで、各地の内水面漁業でも実施されている対策の一つです。
魚類資源への影響を抑えるため、今後も関係機関と連携した対策が必要とされています。
河川環境の保全
魚が生息できる環境を守るため、河川環境の維持管理も重要な活動です。
子吉川流域では
• 河川清掃
• 河川状況の確認
• 環境保全活動
などが行われています。
川の環境は魚だけでなく、地域の自然環境や景観にも関わる大切な資源です。
遊漁者への対応
子吉川では多くの釣り人が訪れるため、遊漁者が安全に川を利用できるよう
• 遊漁券の販売
• 河川利用ルールの周知
• 河川状況の情報提供
などの取り組みを行っています。
近年は自然条件の影響により釣果が安定しない年もありますが、組合では河川資源の維持と適正な利用の両立を目指しています。
自然と向き合う川づくり
近年の気象変動により
• 渇水
• 洪水
• 高水温
など河川環境の変化が大きくなっています。
そのため、放流事業だけでなく
• 河川環境の保全
• 被害対策
• 資源管理
を組み合わせた取り組みが重要になっています。
子吉川水系漁業協同組合では、これからも地域の川と水産資源を守るための活動を続けていきます。
・令和8年度事業計画・令和8年度収支計画
令和8年度 事業計画
子吉川の自然と水産資源を守る取り組み
子吉川水系漁業協同組合では、子吉川の水産資源を守り、地域の川を次世代へ引き継ぐため、令和8年度も増殖事業、漁場管理、河川環境の保全などの取り組みを進めていきます。
近年、河川環境は渇水や洪水など自然条件の影響を強く受けるようになり、魚類資源の維持や遊漁環境にも大きな影響が出ています。
そのため、放流事業だけでなく、河川環境の保全や被害対策などを含めた総合的な取り組みが求められています。
放流事業による資源維持
子吉川では、魚類資源の維持と河川利用の環境づくりを目的として、稚魚の放流事業を行っています。
令和8年度も次の魚種を中心に放流を実施します。
• アユ
• コイ
• イワナ
• ヤマメ
• サクラマス
• モクズガニ
これらの放流は、河川資源の維持だけでなく、地域の漁業や遊漁環境を支える重要な事業です。
しかし近年は
• 渇水による水量不足
• 集中豪雨による増水
• 水温の上昇
などの影響により、放流した魚が必ずしも釣果に結びつかない年も見られます。
自然条件の影響を受けやすい河川環境の中で、放流事業の効果をどのように維持していくかが重要な課題となっています。
また、種苗の安定確保も課題となっており、県外産種苗の活用も含めた供給体制の検討も必要となっています。
カワウによる被害対策
近年、全国の内水面漁業において問題となっているのがカワウによる魚類の食害です。
子吉川流域でも被害が確認されており、魚類資源を守るための対策が続けられています。
繁殖抑制を目的として、これまでドライアイス投入による巣の対策などの取り組みが行われてきました。
カワウ問題は一つの地域だけで解決できるものではなく、関係機関との連携による広域的な対策が求められています。
鳥海ダム工事への対応
子吉川上流では、治水対策として鳥海ダムの建設事業が進められています。
この事業は令和7年6月14日に着工式が行われ、本格的な工事が始まりました。
ダム建設は地域の安全を守る重要な事業ですが、一方で河川環境や水産資源への影響も懸念されます。
そのため、子吉川水系漁業協同組合では、工事期間中に河川環境へ悪影響が生じないよう、河川巡視を行いながら状況の確認を続けていきます。
河川巡視と漁場管理
子吉川では多くの釣り人が川を利用しているため、河川利用の秩序を維持することが重要です。
令和8年度も
• 河川巡視
• 遊漁券の確認
• 違反漁業の防止
• 河川利用ルールの周知
などの活動を継続して行います。
漁業者と遊漁者が共に川を利用できる環境を守ることが、河川資源の保護につながります。
組合員の確保と川に関わる人づくり
内水面漁業では、全国的に組合員の高齢化や担い手不足が課題となっています。
子吉川でも同様の課題がありますが川は地域の自然資源であり、本来は地域の人々の暮らしと深く関わってきました。
その関係を次の世代へつなぐためには、川の価値や自然との関わりを伝えていくことが重要です。
また、准組合員制度についても、
遊漁券をその都度購入するよりも経済的に有利であること
などのメリットを、ホームページなどを通じて広く伝えていく必要があります。
さらに
• 加入手続きの簡素化
• 加入までのスピード化
• 加入者へのメリットの検討
なども、今後の課題として考えられています。
子吉川の未来に向けて
子吉川は鳥海山を源流とする清流であり、地域の自然環境と文化を支える大切な川です。
自然条件の変化や漁業環境の課題がある中でも、
• 放流事業
• 河川環境保全
• 被害対策
• 漁業者の確保
などの取り組みを続けることで、子吉川の水産資源と河川環境を守っていくことが重要です。
子吉川水系漁業協同組合では、これからも地域の川とともに歩む取り組みを続けていきます。
などが説明され、質疑を経て採決が行われました。
議案はすべて原案通り承認されました。














来賓メッセージ
総代会では、理事長の挨拶の後、由利本荘市農林水産部農山漁村振興課から寄せられたメッセージが紹介され、進行係により代読されました。
地域の河川環境の保全と内水面漁業の重要性について触れ、子吉川流域の資源保護活動への期待が示されました。
活動紹介
子吉川水系漁業協同組合では
・アユ
・ヤマメ
・イワナ
・サクラマス
などの放流事業をはじめ、
河川巡視、カワウ対策、河川環境保全など
さまざまな活動を行っています。






子吉川の紹介
子吉川は鳥海山を源流とする秋田県南部の一級河川で、由利本荘市を流れ日本海へ注いでいます。
古くからアユ漁などの内水面漁業が行われてきた川であり、現在も多くの人が釣りや川遊びを楽しむ地域の大切な自然資源です。
リンク
子吉川水系漁業協同組合では、今後も地域の川と水産資源を守りながら、多くの人が川に親しめる環境づくりを進めていくとしています。
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